戦争は憎しみと愛のカクテル森 国久
この靴鋲の下が広東だ 炎々と天に立つ火の柱の広東で 戦争は憎しみと愛のカクテルだ |
[解説]
これは、広東の人気のない街の一角で、森国久ら
日本軍の兵士と、二人の中国の親なし子がおさ
まっている写真に添えられた詩である。
1939(昭和14)年、国久27歳のときに作られた詩。
「人のいない広東」は日本軍(第21軍)が制圧していた。
日本と中国の不幸な関係がここには暗示されている。
(H.U.)