翁英作戦 – 暫しの休息

掲載の写真は、日中戦争のなかで「翁英(おうえい)作戦」と呼ばれた作戦に参加した森国久らの部隊が、日が暮れて作戦が一区切り着いたところで休息をとっている場面です。

森国久は1939(昭和14)年の12月から1月にかけて、広東省都の北北東の山岳地帯で日本軍が展開した翁英作戦に参加しました。彼は後日、この作戦が経験したなかで最も苦しい戦いであったと回想しています。

広東省は中国国土の最も南にあるので、気候としては亜熱帯地方に分類される地域であるので、冬でも半袖で過ごせないこともありませんが、山岳地帯では日が暮れると外気温は急に冷え込んでいきます。したがって翁英作戦は厳しい気候との戦いでもあったのです。この作戦に関して他に多数の記録写真が残されていて、順次公開します。