熊本県警人吉警察署に勤務した頃

後列の真ん中にいるのが森國久です。真っ白な夏用制服を着用した、まだ初々しい姿の駆け出しの警察官です。
日本統治下の朝鮮京城で二六新報の新聞記者をしていた最中に兵役の召集がかかり、日本本土に戻って兵役に就いたのが1933(昭和8)年1月20日。1年11ヶ月後に満期除隊となり、八代に戻ります。22歳の國久はまだ独身でした。ここで半年ほど家業を手伝った後、熊本県警の警察官を志願して就職します。そして1935(昭和10)年9月、最初に配属されたのが熊本県南部の人吉盆地に立地する人吉警察署でした。